ターナー症候群

ターナー症候群とは、通常はXXまたはXYとして存在しなければならない染色体が、X単一の染色体(45,X)またはX部分の単一染色体に変わってしまい生じる染色体疾患です。

ターナー症候群において見られる整形外科的な問題は、低身長・腕と脚の変形、骨粗しょう症などがあります。多くの場合は、低身長や脚変形の症状のために病院を訪れることになります。

ターナー症候群は、一般的な身長手術や脚変形の手術とは異なって考慮すべき事項があります。一般的な場合では骨だけを伸ばせば事足りますが、ターナー症候群においては、大腿骨と脛骨の複雑な変形を同時に伴う場合が多いので、単純な骨延長術ではなく、精密な変形矯正を同時に施行しなければならない場合が多いです。