回転変形

回転変形がある場合には内股歩きや外股歩きになり得ますが、酷い場合でなければこれらは医学的に問題にならないので、整形外科的な観点では大部分が治療を必要としません。しかし回転変形がО脚やＸ脚とが同伴される場合が多く、О脚やＸ脚を美容的に治療する場合に、同伴する回転変形を治療しなければ満足できない結果を得ることになります。

回転変形が重要なもう一つの場合は、回転不整列症候群(rotational malalignment syndrome)です。回転不整列症候群は太ももの骨とふくらはぎの骨に回転変形が同時に存在することですが、この場合にも大部分が治療は必要ありませんが、膝蓋骨脱臼が発生した場合には必ず回転変形を同時に治療しなければなりません。